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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻8号

1999年07月発行

文献概要

今月の主題 逆流性食道炎―分類・診断・治療 主題

逆流性食道炎の形態診断

著者: 加藤久人1 門馬久美子1 山田義也1 石井太郎1 荒川丈夫2 榊信廣2 葉梨智子3 吉田操3

所属機関: 1東京都立駒込病院内科 2東京都立駒込病院内視鏡科 3東京都立駒込病院外科

ページ範囲:P.971 - P.987

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要旨 ロサンゼルス分類(以下LA分類)の各病期ごとに様々な形態を示す粘膜傷害がどの程度X線で描出されるのか,X線でも粘膜傷害を分類することは可能か検討した.その結果,供覧した10症例のうちgrade A,B,Cの6例全例で粘膜傷害の描出が得られた.grade B,Cの4例では縦走する粘膜傷害9病変のうち7病変をX線的に描出しえたが,grade Aの2例の粘膜傷害4病変のうち2病変を描出したのみであった.なお,横走する陥凹は3病変あったが全例描出しえた.長径5mm以下の粘膜傷害はX線描出は可能であったが,内視鏡所見との対比は十分にできなかった.また,X線では後壁病変よりも前壁病変が描出しやすく,前壁に限れば色調変化型食道炎やBarrett食道も診断可能と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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