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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻8号

1999年07月発行

文献概要

今月の主題 逆流性食道炎―分類・診断・治療 主題

治療成績からみた逆流性食道炎の特徴―外科的治療法から

著者: 佐藤博信1 村山公1 山形基夫1 宋圭男1 深瀬知之1 武谷克重1 岩井重富1 岡野憲義2 小橋恵津2

所属機関: 1日本大学医学部第3外科 2日本大学医学部第3内科

ページ範囲:P.1017 - P.1022

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要旨 逆流性食道炎に外科的治療を行った症例の成績について内視鏡所見を中心に述べた.食道裂孔ヘルニアで手術施行した37例のうち逆流性食道炎を伴っていた症例は15例で,これらについて術前内視鏡所見と術後の経過について比較した.逆流性食道炎再発例における術前内視鏡所見はgrade 4の症例のうち潰瘍・狭窄を伴った症例であった.再発した2症例は慢性関節リウマチの既往があったが,本疾患との因果関係は不明である.再発時期は術後1年半から3年で,再発後は保存的治療で経過観察している.一方,術前grade 4でも狭窄・潰瘍のみられないような症例では,腹腔鏡下噴門部形成術で軽快治癒しているが,長期成績については今後の課題と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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