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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻8号

1999年07月発行

文献概要

今月の主題 逆流性食道炎―分類・診断・治療 主題症例

逆流性食道炎に随伴した食道扁平上皮papillomaの1例

著者: 吉田操1 葉梨智子1 山口達郎1 神代祐至1 永井重勲1 門馬久美子2 山田義也2 荒川丈夫2 榊信廣3 小池盛雄4

所属機関: 1東京都立駒込病院外科 2東京都立駒込病院内科 3東京都立駒込病院内視鏡科 4東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.1033 - P.1036

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要旨 患者は70歳,女性.胸やけ,胃液の逆流症状あり.老人検診にて食道裂孔ヘルニアを疑われて,精査目的に来院した.上部消化管X線検査で中等度の滑脱型食道裂孔ヘルニアを認め,食道胃接合部に小隆起性病変を発見した.内視鏡検査では,明らかに挙上した食道胃粘膜接合部に接して半球状の隆起性病変があり,周囲にはびらん性,小潰瘍性病変が認められた.生検組織診断にて食道のpapillomaと診断した.食道炎の治療を開始したところ,粘膜病変は速やかに消退し,papillomaは縮小し,最終的には消失を確認した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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