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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻8号

1999年07月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

興味あるⅡc+Ⅰs型の形態を呈した大腸sm癌の1例

著者: 田村智1 宮本敬子2 宮崎純一3 並川努4 中村生也4 近藤雄二4 山下邦康4 高橋佳伸1 田所剛久1 森田智子1 大川内孝治1 中城一男1 青野礼1 上田弘1 森田雅範1 大西三朗1

所属機関: 1高知医科大学第1内科 2高知県立西南病院内科 3高知県立西南病院病理 4高知県立西南病院外科

ページ範囲:P.1050 - P.1056

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要旨 患者は44歳,女性.便潜血反応陽性にて来院.大腸内視鏡検査で,S状結腸に,面状不整な陥凹局面を有し,その辺縁にⅠs様の隆起部を伴う病変を認めた.空気変形陽性で,隆起部分に内視鏡的な硬さは認めなかった.Ⅱc+Ⅰs型sm癌と診断し,開腹手術を施行した.病変は17×11mmで,高分化腺癌,深達度sm1a,ly0,v0,n1,2(-)であった.病理組織学的には,高異型度癌としての形質を獲得した腫瘍細胞が,陥凹性病変として発育し本病変のごとき形態を呈するに至ったと推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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