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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻9号

1999年08月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌のEUS診断 主題

EUSからみた早期胃癌の深達度分類―潰瘍合併病変を中心に

著者: 望月福治1 長南明道1

所属機関: 1JR仙台病院消化器内視鏡センター

ページ範囲:P.1087 - P.1093

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要旨 早期胃癌の代表的なEUSによる深達度分類をUl(+)病変を中心に比較検討した.m病変では,第3層が両側性に胃内腔側に向かって滑らかに先細り状に収束し,同部に扇状の低エコー域を認めることが基本である.若干のニュアンスの違いはあるが,各報告者間には一致点も多いと思われる.一方,sm癌では,先細りする第3層の先端に不整を認めるもの,弧状に中断するもの,第3層の低エコー域が境界不明瞭に中断するもの,胃内外に軽度壁肥厚を認めるものなどとそれぞれの分類が大きく異なっている.すなわち,Ul(+)sm癌の診断基準を煮詰めることで,EUSによる深達度分類の統一が可能になるものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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