icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻9号

1999年08月発行

今月の主題 早期胃癌のEUS診断

主題

潰瘍の有無からみた早期胃癌のEUS診断

著者: 木田光広1 国東幹夫1 渡辺摩也1 近藤一英1 木田芳樹1 今泉弘1 田邊聡1 山田至人1 坂口哲章1 小泉和三郎1 三橋利温1 大井田正人1 西元寺克禮1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.1095 - P.1103

文献概要

要旨 切除胃癌例1,880病変のうち早期胃癌1,133病変を主な対象として超音波内視鏡の深達度診断能の検討を行った.胃癌全体の深達度診断成績は,m癌は91.5%,sm癌は68.7%,mp癌は64.9%,ss癌は74.6%,se癌は83.5%,si癌(非切除例を除く)は61.3%であり,全体では79.6%(1,496/1,880病変)であった.肉眼型別の検討では,パターンによる陥凹型の深達度診断を用いても,Ⅱc+ⅢおよびⅠ型早期胃癌の成績が通常型超音波内視鏡,細径超音波プローブともに他の群と比較し約10%不良であった.sm亜分類別の検討では,浸潤が1,000μmを超える病変では良好な成績が得られているが,これ以下の微少浸潤例の成績は不良であった.しかしながら,三次元超音波内視鏡の診断能は良好で500μm前後の浸潤まで正診しえており,微少浸潤の問題をある程度解決してくれるものと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら