icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻9号

1999年08月発行

今月の主題 早期胃癌のEUS診断

主題

早期胃癌のEUS診断―機種による差はあるのか

著者: 安田健治朗1 酒田宗博1 河端秀明1 上野山義人1 長谷川和範1 宮田正年1 上田モオセ1 塚田圭子1 宇野耕治1 田中聖人1 望月直美1 早雲孝信1 趙栄済1 中島正継1

所属機関: 1京都第二赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.1119 - P.1126

文献概要

要旨 内視鏡的超音波断層法(EUS)を用いた胃癌深達度診断では,機器の改良によって詳細で明瞭な断層像の観察が可能となっている.すなわち,振動子の高周波数化や観測装置の改善は病変超音波像をより組織ルーペ像に近い形で表示できるようになった.従来,無エコーに近い低エコー層として内部エコーの評価に限界のあった画像も低エコー実質層として表現できるようになっている.この描出能は内視鏡治療の対象となる早期病変診断の客観的な情報として活用できるであろう.しかしながら,機器の改善に対し,自験例における癌深達度判定は改善の一途をたどっているとは言えない.診断基準の改訂を求めるのも1つの方法だが,連続像による診断や,分解能の高い画像の自動解析など新しい解析手法の開発が求められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら