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文献詳細

雑誌文献

胃と腸34巻9号

1999年08月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌のEUS診断 主題

細径プローブによる早期胃癌のEUS診断

著者: 柳井秀雄1 中村弘毅1 岡本健志1 平野厚宜1 時山裕2 松元裕輔3 西川潤4 野口隆義4 水町宗治5 多田正弘6 吉田智治1 沖田極1

所属機関: 1山口大学医学部第1内科 2南陽病院内科 3小郡第一総合病院内科 4小倉記念病院消化器科 5下関市立中央病院消化器科 6埼玉県立がんセンター消化器科

ページ範囲:P.1127 - P.1134

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要旨 通常内視鏡の鉗子孔を介して使用できる高周波数細径プローブを用いた超音波内視鏡検査(EUS)の臨床応用は,EUSそのものを容易とするとともに,比較的小さな早期胃癌病巣の狙撃的かつ詳細な走査(厚さ約0.2mmの粘膜筋板レベルまで)を可能とした.筆者らの検討では,細径プローブEUSの早期胃癌における深達度正診率は約7割であり,通常内視鏡検査と比較して深達度を深めに診断する特性を有しているため,逆にM癌とした場合の正診率は高かった.このような診断特性を把握した上で通常内視鏡検査とEUSの診断結果を総合することが,医師および患者本人による治療方針の選択において,有用な術前深達度情報を提供するものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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