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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻1号

2000年01月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌診断の基本所見とピットフォール 主題

早期胃癌診断の基本―X線の立場から

著者: 渕上忠彦1 小田秀也1 竹村聡1

所属機関: 1松山赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.13 - P.23

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要旨 胃癌のX線像と内視鏡像は,病理像との対比から得られたものであり,基本的には異なるものではない.胃癌の診断はX線検査であれ内視鏡検査であれ,その悪性所見を捉えればよい.筆者の成績では微小胃癌に対するX線検査と内視鏡検査の診断能は同等であった.胃癌の基本的X線所見と小さな癌の拾い上げ診断,更に微小胃癌でみられる悪性像(小区1個単位の段差のある細りが隣接する小区間で融合し形成される棘状の不整形陥凹)について症例を提示し述べた.胃癌の診断においてX線検査と内視鏡検査は各々の欠点を補完する関係にあり,最近衰退傾向にあるX線検査の重要性について喚起した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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