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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻1号

2000年01月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌診断の基本所見とピットフォール 主題

早期胃癌診断の基本―Ⅱc型早期胃癌の内視鏡像

著者: 西元寺克禮1 大井田正人1 小泉和三郎1 田辺聡1 今泉弘1 三橋利温1 上杉秀永1

所属機関: 1北里大学医学部内科

ページ範囲:P.25 - P.36

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要旨 Ⅱc型を中心とする陥凹性早期胃癌424病変を対象に,内視鏡的所見を通常内視鏡と色素内視鏡に分け検討した.陥凹面の性状は不整凹凸と無構造に大別されたが,分化型では不整凹凸,未分化型では無構造が有意で,胃小区模様の消失は深達度とも関連した.色調の変化も重要な所見で,分化型では発赤,未分化型では褪色が基本色調であるが,未分化型ではより多彩であった.陥凹面の所見では白苔,出血,陥凹内隆起,硬化像,辺縁の所見では病変範囲,蚕食像,ひだの変化などについて検討したが,Ⅱcに最も普遍的な所見は蚕食像で,殊に色素法で高率に認められ,ひだの変化は深達度と関連した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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