icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻1号

2000年01月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌診断の基本所見とピットフォール 主題

早期胃癌の病理診断とそのピットフォール

著者: 下田忠和1 中西幸浩2 斉藤敦2

所属機関: 1国立がんセンター中央病院臨床検査部病理 2国立がんセンター研究所病理部

ページ範囲:P.37 - P.45

文献購入ページに移動
要旨 最近の病理学的進歩をふまえて,癌には低異型度,高異型度があり,それによる肉眼所見の差について述べた.また胃癌は粘液形質からみると胃型と腸型があり,従来あまり知られていなかった胃型形質を有した癌は組織型の変化を来しやすい.またその診断,特に低異型度癌は反応性変化との鑑別が極めて重要である.これに対して腸型粘液形質を有する癌は腺腫との鑑別が大事である.それを知ったうえでの病理組織診断を行うことによりピットフォールに陥る危険を避けることが可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?