文献詳細
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書評「メディカル クオリティ・アシュアランス―判例にみる医療水準」 フリーアクセス
著者: 玉田太朗1
所属機関: 1自治医科大学産婦人科学
ページ範囲:P.1248 - P.1248
文献概要
第一章は医事訴訟の概要であるが,医師の民事責任,刑事責任の根拠条文や解決手続,行政処分になる場合などが必要かつ十分に記述されている.本書によれば,医師の過失は大別して技術的ミスと説明義務違反に分けて考えることができるという.説明義務の重要性を改めて教えられたが,第二章が説明義務に割かれている.代諾の可否,説明が不要な場合,癌告知など微妙な問題の解説も簡明である.法律的な総論は,この2章にまとめられているが,出生前診断,脳死と臓器移植,遠隔医療,宗教上の輸血拒否,臨床試験におけるインフォームドコンセントなど最近のトピックスについても最新の判例に基づく医師の義務が明確に述べられている.
掲載誌情報