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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻10号

2000年09月発行

今月の主題 食道アカラシア

主題

食道アカラシアの診断―X線診断

著者: 岡住慎一1 高山亘1 岩崎好太郎1 牧野治文1 大月和宣1 三浦文彦1 近藤悟1 須ノ内康太1 大平学1 吉永有信1 宮崎信一1 落合武徳1 神津照雄2

所属機関: 1千葉大学医学部第2外科 2千葉大学医学部光学医療診療部

ページ範囲:P.1249 - P.1255

文献概要

要旨 食道アカラシア診療において,X線造影検査は,拡張,狭窄,通過状態などの病態把握から,病悩期間および発癌の危険性を含めた予後評価のために重要な役割を担っている.形態と病悩期間および機能との関連についての教室例の検討では,病悩期間および病態が進行するに伴い,拡張型は紡錘型(Sp),フラスコ型(F),S状型(S)の形態を呈し,拡張度はⅠ度,Ⅱ度,Ⅲ度となる.特に,S型の因子が病態の進行を反映しており,SⅢ型では平均病悩期間は16.2年で内圧波形B型が68.8%を占め,高度に進行した病変を示す.X線造影を中心とした諸検査による病態把握と経過観察が,適切な治療計画のために不可欠と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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