icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻10号

2000年09月発行

文献概要

今月の主題 食道アカラシア 主題

食道アカラシアの内視鏡診断

著者: 神津照雄1 菱川悦男1 宮崎信一2 落合武徳2

所属機関: 1千葉大学医学部光学医療診療部 2千葉大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1257 - P.1261

文献購入ページに移動
要旨 食道の愁訴を訴える症例に対して,食道アカラシアの診断を思いつかず,またその内視鏡診断の記載項目を知らない医師が多い.本稿では1984年に刊行された本症の内視鏡診断基準について述べ,その典型例を解説した.本症の問題点としてまず基本的な内視鏡観察の手順を述べた.本症は若年者からの発症が多く,日常の嚥下障害の改善が治療によりどのような効果・内視鏡所見の変化を来すかが問題となる.また病悩期間と発癌の関係を考察した.本症での発癌頻度は4.9%前後であり,以前は術後の逆流性食道炎からのBarrett食道癌が多かったが,最近では扁平上皮癌が術前,術後問わずに粘膜癌の状態で発見される時代になってきた.内視鏡的にこのような粘膜癌を見つけだす方法論について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら