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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻10号

2000年09月発行

文献概要

今月の主題 食道アカラシア 主題

食道アカラシアの治療―外科的治療

著者: 幕内博康1 島田英雄1 千野修1 田仲曜1 木勢佳史1 西隆之1 姫野信治1 田島隆行1 山本壮一郎1 原正1 貞廣荘太郎1 近藤泰理1

所属機関: 1東海大学医学部外科

ページ範囲:P.1273 - P.1280

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要旨 食道アカラシアの第一選択の治療法はバルーン拡張術である.手術適応は①F型で拡張度Ⅱb~Ⅲ,S型のもの,②バルーン拡張術に抵抗するもの,③経過とともに病期が進行するもの,④食道癌が合併するもの,である.外科的治療の目的は,①LESを開大して食物通過を図ること,②逆流性食道炎の発生を防止することである.術式は腹腔鏡下Heller-Dor法が最も広く施行されている.Heller-Dor法と似ているJekler-Lhotka法,その変法である東海大法,Girard-田中法,胃弁移植術,Thahl-籏福法,岡本法などがある.機能性疾患に対する外科的治療は難しく,1例ごとに機能の程度を中心とする病態をよく理解して治療に当たらなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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