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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻10号

2000年09月発行

文献概要

症例

食道に生じた隆起型印環細胞癌の1例

著者: 大澤直文1 江口英利1 猪股雅史1 板東登志雄1 白石憲男1 安達洋祐1 北野正剛1 加島健司2

所属機関: 1大分医科大学第1外科 2大分医科大学附属病院病理部

ページ範囲:P.1327 - P.1331

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要旨 患者は68歳の男性.食道静脈瘤経過観察中,内視鏡検査にて下部食道に境界明瞭な隆起性病変を認めた.生検で印環細胞癌であり,噴門部に生じた早期癌の診断で下部食道を含む噴門側胃切除を施行した.切除標本で腫瘍は大きさ23×11mm,Ⅱa型の隆起性病変で,粘膜下層に浸潤する印環細胞癌であった(sm1,ly1,v0).リンパ節転移はなく,現在まで再発を認めない.組織学的検索の結果は,下部食道に生じた早期の印環細胞癌であり,隆起型を呈する興味ある症例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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