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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻10号

2000年09月発行

文献概要

症例

リウマチ性多発筋痛症の経過中に発見された早期食道癌(0-Ⅱb)の1例

著者: 藤尾誓12 田村茂行3 西上隆之4

所属機関: 1藤尾医院 2兵庫県立西宮病院 3公立学校共済組合近畿中央病院 4兵庫医科大学第2病理学教室

ページ範囲:P.1332 - P.1336

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要旨 患者は63歳の女性.2か月間持続する発熱,両肩のとう痛を主訴に来院した.著明な赤沈の亢進と臨床症状などよりリウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica;PMR)が強く疑われ,少量のステロイドが奏効した.外来通院時赤沈は正常化し,症状も安定していた。初診時より9か月後スクリーニングの上部消化管内視鏡にて早期食道癌(0-Ⅱb)が発見され,内視鏡的粘膜切除術が施行された.組織学的に上皮内癌と診断され完全切除が確認された.PMRに伴う早期食道癌の報告は検索したかぎり見当たらず,本症例が第1例目である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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