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今月の主題 胃カルチノイド―新しい考え方 序説
胃カルチノイド―新しい考え方
著者: 渡辺英伸1
所属機関: 1新潟大学医学部第1病理
ページ範囲:P.1347 - P.1348
文献購入ページに移動その後,腫瘍細胞の銀反応性,電顕による神経分泌顆粒の形態,産生物質であるアミン・ペプタイドの種類を検討した結果から,本腫瘍の分類は新たな局面を迎えることになった.すなわち,消化管カルチノイドは古くより組織形態を中心にして分類されてきたが1),アミン・ペプタイドの種類を中心として分類(gastrinoma,somatostatinoma,serotoninoma,など)も登場してきた.そして,腫瘍が産生するアミン・ペプタイドの種類は各腫瘍の発生母地粘膜内にある非腫瘍性内分泌細胞が産生するアミン・ペプタイドの種類とよく相関することもわかってきた2)~4).
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