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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻11号

2000年10月発行

文献概要

今月の主題 胃カルチノイド―新しい考え方 主題

胃カルチノイドの治療

著者: 川口実1 高木融2 鴇田博美2 鈴木敬二2 小柳泰久2 三治哲哉1 大野博之1 三坂亮一1 森安史典1 斉藤利彦3

所属機関: 1東京医科大学第4内科 2東京医科大学第3外科 3東京医科大学がんセンター

ページ範囲:P.1405 - P.1415

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要旨 当院における胃カルチノイドの治療の実態を報告するとともに文献的に胃カルチノイドの治療法について考察した.当院で経験した胃カルチノイドは27例で,うち14例が外科的切除,13例がEMRを行い経過観察中である.手術を行った高ガストリン血症を伴う多発例の1例にリンパ節転移を認めたが,全例再発・死亡は認めていない.カルチノイド腫瘍の治療方針決定には,大きさ,深達度,組織学的所見(異型度,浸潤増殖様式)が重要である.われわれは術前診断が2cm以下,SM中層までにとどまる場合には,まずEMRを行い,切除材料の病理学的所見にて追加胃切除,リンパ節郭清を行うか,あるいは経過観察とするかを決定する.術前診断が2cm以上,あるいはMP以深の場合には外科的切除を行っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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