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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻12号

2000年11月発行

今月の主題 早期大腸癌肉眼分類―統一をめざして

主題

早期大腸癌の肉眼的分類―早期胃癌肉眼型分類との整合性を求めて

著者: 牛尾恭輔1

所属機関: 1国立病院九州がんセンター

ページ範囲:P.1465 - P.1476

文献概要

要旨 人体における主要な種々の実質臓器や管腔臓器の癌取扱い規約において,癌の肉眼分類を比較検討した.この検討を踏まえ,早期大腸癌の肉眼分類について,①分類学と形態学,②管腔臓器であることに由来する腫瘍の形,③予後や悪性度との相関,④表在型癌における治療法の選択,⑤食道癌,胃癌との整合性,などの視点から検討した.その結果,早期大腸癌の肉眼分類は,純粋に側面からみた凹凸だけで分類されていることの重要性を再確認した.そして現在,特に問題になっている表面陥凹型,およびその混合型の早期癌の肉眼分類についても,表面隆起の部分における腫瘍の有無で決定すべきではない.すなわち肉眼分類である以上,病理学的な要素を考慮しないで,側面の形を考慮した肉眼の形態のみで分類すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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