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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻12号

2000年11月発行

文献概要

今月の主題 早期大腸癌肉眼分類―統一をめざして 主題

早期大腸癌肉眼分類―早期胃癌肉眼分類との整合性を求めて

著者: 清水辰一郎1 小池盛雄1 船田信顕1 滝澤登一郎1 大橋健一1 比島恒和1 森山佐知子1 松林純1 堀口慎一郎1

所属機関: 1東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.1477 - P.1483

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要旨 早期大腸癌の肉眼分類は早期胃癌のそれに準じて行われてきたが,微小な陥凹型病変が多数みつかるようになると,大腸癌独自の発生,発育,進展に注目した分類,肉眼型が提唱されるようになり,混乱が生じている.しかし消化管の腫瘍の肉眼分類は本来,隆起と陥凹を中心にした単純なもので,この基本概念を変更してまで肉眼型分類を複雑化する必要は全くない.基本型の組み合わせで,個々の病変の特質は十分表現可能であり,その意味で早期大腸癌の肉眼分類の基本は早期胃癌の分類に準じて問題はないと考えるが,大腸癌の特殊性を加味することが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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