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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻12号

2000年11月発行

文献概要

今月の主題 早期大腸癌肉眼分類―統一をめざして 主題

大腸腫瘍性病変の肉眼形態分類

著者: 山野泰穂1 工藤進英2 為我井芳郎1 今井靖1 木暮悦子1 原栄志1 工藤由比1 小幡まこと1 前田聡1 沢秀彦1 梅里和哉1 池原伸直1 高見啓央1 大須賀達也1 工藤智洋1 竹内司1 渡辺秀考1 杉安保宣1 日下尚志1 作左部大1

所属機関: 1秋田赤十字病院胃腸センター 2昭和大学医学部横浜市北部病院消化器センター

ページ範囲:P.1485 - P.1490

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要旨 早期大腸癌の肉眼形態分類は,早期胃癌との整合性を考えて規約されてきたが,内視鏡やpit pattern診断などの診断学の進歩とともに陥凹型早期癌,顆粒集簇様病変やLSTなど新しいカテゴリーの症例の発見,Ⅲ型病変が認められない現状,臨床に反映されないなど矛盾が指摘されている.そこでわれわれはシンプルかつ臨床的に意味のある分類として発育進展の視点から考えた.すなわち腺腫由来の隆起型病変とde novoの陥凹型病変とに分け,更に隆起型

病変は発育方向の違いでprotruded type,LSTを含めたflat typeに分けた.また陥凹型病変は浸潤様式で形態が異なるが,連続性を考えた.以上よりprotruded type,LSTを含めたflat type,depressed typeの3つに大きく分類することを提唱し,その分類が臨床的にも妥当である点について説明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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