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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻12号

2000年11月発行

文献概要

症例

憩室切除を行った憩室内食道表在癌の1例

著者: 池山隆1 服部龍夫1 湯浅典博1 小林陽一郎1 宮田完志1 米山文彦1 岡勇二2 能代充弘2 平林紀男3

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院外科 2名古屋第一赤十字病院消化器科 3名古屋第一赤十字病院病理科

ページ範囲:P.1557 - P.1562

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要旨 患者は62歳,男性.慢性肝炎の経過観察中の上部消化管造影で胸部中部食道の憩室と憩室内の粘膜粗糙を指摘された.内視鏡検査では憩室内に発赤を伴う不整な陥凹性病変を認め,生検で扁平上皮癌と診断された.深達度m2からm3と診断し右開胸,憩室切

除術を施行した.大きさ44×22mm,0-Ⅱcで,病理組織学的検索では中分化扁平上皮癌,深達度はm3,ly0,v0で,術中採取した憩室周囲のリンパ節には転移を認めなかった.現在術後4年8か月であるが無再発生存中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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