文献詳細
今月の主題 21世紀への消化管画像診断学―歩みと展望
主題
文献概要
要旨 胃・十二指腸病変のうち早期胃癌と消化性潰瘍について形態診断の進歩を「胃と腸」を中心にしてまとめた.これらの疾患では1970年代にほぼ現在のX線・内視鏡診断学は完成されている.1980年代になると,新たに超音波内視鏡検査が加わった.最近ではCT,特にvirtual endoscopyを始めとする各種の三次元画像が登場してきたが,その診断能はまだ十分ではない.今後,科学技術の進歩により各種の検査法が更に進歩し,検査法を選択する幅は広がるであろう.しかし,社会経済環境などの変化により,低侵襲・低コストで,従来の診断能を維持できる検査法が選択されていくであろう.
掲載誌情報