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文献概要
今月の主題 21世紀への消化管画像診断学―歩みと展望 主題
臓器別からみた形態診断学―大腸疾患
著者: 多田正大1
所属機関: 1多田消化器クリニック
ページ範囲:P.1627 - P.1634
文献購入ページに移動要旨 大腸疾患の形態診断のための検査法は,20世紀後半から著しい進歩,慌しい動きがみられている.20世紀におけるこれらの診断法の歩みを総括するとともに,新しい方向を模索してみた.前処置法や注腸X線検査については大きい進歩がみられず,内視鏡を始めとする他の方法に遅れをとる傾向にある.しかし大腸疾患の診断理論の確立にはX線検査が大きい貢献を果たし,欧米とは異なる微細診断学が確立され,多くの炎症性疾患の病態が明らかになった,21世紀の大腸形態診断学への残された課題として,①X線検査の低迷をどう解決するか,②病理組織診断と肉眼分類の統一,③苦痛なき内視鏡挿入法の開発,などが挙げられるが,④わが国の大腸形態診断学を世界に向けて発信することも要求されている.
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