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今月の主題 21世紀への消化管画像診断学―歩みと展望
主題
文献概要
要旨 ヒト全遺伝子配列の解読が終わると,これまで以上に新たに病理形態像と深く関わる分子やがんの生物像に深く関わる分子機構も明らかにされると考えられる.このような背景を基に,病理診断は形態診断としての疾患の存在診断にとどまるだけでなく,手術術式の選択に関わる情報や,化学療法または放射線療法など治療法選択に関わる病理診断情報を要求されると思われる.現在でも既に免疫染色を主体として分子生物学的手法が日常の病理診断に関わってきている.本稿では,消化管病理形態診断と分子生物学的検査について現況と今後の展望そしてその問題点について述べる.
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