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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻13号

2000年12月発行

今月の主題 21世紀への消化管画像診断学―歩みと展望

主題

病理学―形態診断学と分子生物学

著者: 日下利広1 藤盛孝博1 藤井茂彦1 甲斐原司1 川又均1 冨田茂樹1 井村穣二1 上田善彦1 佐野寧2 千葉勉3

所属機関: 1獨協医科大学病理学(人体分子) 2国立がんセンター東病院内視鏡部消化器科 3京都大学医学部消化器病態学講座

ページ範囲:P.1641 - P.1649

文献概要

要旨 パラフィン包埋材料からもDNAの抽出が可能になった1980年代から,分子生物学が形態学的な手法と融合し始め,PCRの開発によってその後の分子病理学が画期的に進歩したと言える.今では種々の疾患や病態の病理学的な解析にこれらの研究は欠くことのできないものであり,消化管の診断学においても避けることのできない分野(臨床分子病理学)と言える.本項ではこの分野と消化管診断学との関わり合いから,分子病理学が今後どのように利用され役に立つ可能性があるかについて,大腸腫瘍を中心に現状を概説した.少なくとも現状では従来の形態診断と併用することで,消化管の臨床分子病理学は予後予測や治療選択の面で有用であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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