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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻2号

2000年02月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患における生検の役割 主題

炎症性腸疾患の生検標本を用いた臨床研究―炎症性腸疾患における局所免疫異常の解析

著者: 楠神和男1 伊奈研次1 今田朗1 西尾雄司1 安藤貴文1

所属機関: 1名古屋大学医学部第1内科

ページ範囲:P.189 - P.195

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要旨 炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease;IBD)の病変部粘膜では,T細胞,B細胞,マクロファージなどの免疫系細胞の活性化とサイトカイン,ケモカイン産生の異常,さらにはT細胞および好中球のアポトーシスの異常がみられ,病変の進展および難治化に密接に関係しているものと考えられる.生検標本を用いたIBDの局所免疫に関する研究では同一症例において経時的な変化を検討することが可能であり,長期の経過をとるIBDの病態を解明する上で重要な手段になりうると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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