icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻2号

2000年02月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

内視鏡的乳頭切除術にて治療した十二指腸乳頭部癌の1例

著者: 宮田章弘1 中野哲1 武田功1 熊田卓1 桐山勢生1 曽根康博1 伊藤彰浩2 下川邦泰3

所属機関: 1大垣市民病院消化器科 2名古屋大学医学部第2内科 3岐阜大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.222 - P.226

文献購入ページに移動
要旨 患者は58歳,男性.1996年12月,人間ドックの胃X線検査で粘膜模様の異常が疑われ,精査目的にて来院した.上部消化管内視鏡検査を施行した際,十二指腸主乳頭の開口部隆起内に限局して,発赤を伴う顆粒状変化を認めた.生検の結果は高分化型腺癌であった.逆行性膵胆管造影は異常所見を認めなかった.術前に管腔内超音波検査を施行して,病変はOddi筋を越えず,乳頭部胆管および乳頭部膵管への進展所見を認めないことから,十二指腸乳頭部早期癌と診断した.患者の同意の下,1997年2月26日,内視鏡的乳頭切除術により治療を行った.現在まで遺残再発の徴候はみられていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?