文献詳細
特集 消化管ポリポーシス2000
序説
文献概要
はじめに
本誌の編集会議で本号の序説の担当を割り当てられたとき,一度はお断りした.筆者は20年も消化管ポリポーシスの研究から離れているし,最新の考え方に立脚した立派な序説を書ける方がほかに多数おられると思ったからである.しかし,序説を依頼された理由が昔のfamilial polyposis of th ecolon(家族性大腸ポリポーシス;FPC)とGardner症候群(G症)との異同に関する研究過程を述べることにあると聞いて,何となく書けそうな気がしてお引き受けした.そして,本稿を書いている途中で,この面では牛尾恭輔先生の立派な論文(胃と腸28:1305-1321,1993)1)があることを想い出したがもはや遅かった.
昔,この研究に参画した一員として当時の研究を振り返り,遺伝子解析の時代における消化管形態診断学の役割について考えてみたい.この序説が臨床研究,特に消化管の形態診断学に没頭している人たちの考え方の一助となれば幸いである.
本誌の編集会議で本号の序説の担当を割り当てられたとき,一度はお断りした.筆者は20年も消化管ポリポーシスの研究から離れているし,最新の考え方に立脚した立派な序説を書ける方がほかに多数おられると思ったからである.しかし,序説を依頼された理由が昔のfamilial polyposis of th ecolon(家族性大腸ポリポーシス;FPC)とGardner症候群(G症)との異同に関する研究過程を述べることにあると聞いて,何となく書けそうな気がしてお引き受けした.そして,本稿を書いている途中で,この面では牛尾恭輔先生の立派な論文(胃と腸28:1305-1321,1993)1)があることを想い出したがもはや遅かった.
昔,この研究に参画した一員として当時の研究を振り返り,遺伝子解析の時代における消化管形態診断学の役割について考えてみたい.この序説が臨床研究,特に消化管の形態診断学に没頭している人たちの考え方の一助となれば幸いである.
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