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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

特集 消化管ポリポーシス2000

総論

消化管ポリポーシスの内視鏡診断

著者: 松本主之12 檜沢一興3 中村昌太郎2 平川克哉2 水野充4 井上滋夫4 飯田三雄4

所属機関: 1九州大学医学部光学医療診療部 2九州大学医学部病態機能内科学 3九州中央病院内科 4川崎医科大学消化器内科Ⅱ

ページ範囲:P.285 - P.292

文献概要

要旨 自験101例の消化管ポリポーシスを対象に病変発生部位を比較し,上部および下部消化管内視鏡所見の特徴について症例を中心に呈示した.疾患により大腸病変の形態,分布は異なり,家族性大腸腺腫症とCronkhite-Canada症候群では全大腸に密集して多発する隆起性病変が特徴的であったが,過誤腫性ポリポーシスでは散在性に病変を認めた.一方,上部消化管内視鏡所見からみると,胃病変のみでは必ずしも鑑別は容易ではなかったが,食道および十二指腸病変を考慮すると診断は可能と考えられた.しかし,消化管病変の程度は症例により大きく異なるので,診断においてはX線検査や消化管外徴候の確認を怠ってはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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