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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

特集 消化管ポリポーシス2000

各論

Cronkhite-Canada症候群

著者: 今村哲理1 栃原正博1 安保智典1 黒河聖1 吉田未央1 石井卓1 西岡均1 須賀俊博1 村島義男2 加藤元嗣3 穂刈格3 浅香正博3

所属機関: 1札幌厚生病院消化器科 2杜会保険北海道健康管理センター 3北海道大学医学部第3内科

ページ範囲:P.361 - P.366

文献概要

要旨 Cronkhite-Canada症候群は消化管ポリポーシスに脱毛,皮膚色素沈着,爪甲異常の外胚葉系の病変を伴う非遺伝性の疾患である.中年以降に発症し男性に多い.全消化管に発生するが好発部位は胃,大腸である.ポリープの形態・分布は胃あるいは大腸全体に無数の無茎性ポリープがカーペット状に密生してくるものが多い.ポリープ間の介在粘膜にも炎症がみられるため,胃ではX線上浮腫状の巨大皺襞を呈することもある.内視鏡的にもポリープの発赤は高度でポリープ間介在粘膜の発赤,浮腫,びらんなどが観察される.ポリープ自体は非腫瘍性であり,大部分は1年以内に縮小し,1/3は消失する.しかし,消化管癌,腺腫の合併の頻度が高く診断上注意を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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