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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

特集 消化管ポリポーシス2000

トピックス

attenuated familial adenomatous polyposis―疾患概念と遺伝子変化

著者: 柏木宏1 富樫一智1 紫藤和久1 小西文雄1 金沢暁太郎1

所属機関: 1自治医科大学消化器一般外科

ページ範囲:P.367 - P.372

文献概要

要旨 attenuated familial adenomatous polyposis(AFAP)は,familial adenomatous polyposis(FAP)の一亜型と考えら,常染色体優性の遺伝様式をとり,発生するポリープは100個以下で右側大腸に好発し,発症年齢は通常のFAPより15年ほど遅いという特徴を有する.60歳までにはその80%に大腸癌が発生すると推定され,胃・十二指腸病変の合併頻度が高いと報告されている.またAFAPでは,FAPの原因遺伝子であるadenomatous polyposis coli(APC)遺伝子の特定の部位に変異を認めることが多い.この新しく疾患概念が確立しつつあるAFAPに関して概説し,自験例を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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