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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

文献概要

特集 消化管ポリポーシス2000 トピックス

非ステロイド抗炎症剤による家族性大腸腺腫症の治療

著者: 赤須孝之1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院外科

ページ範囲:P.373 - P.377

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要旨 sulindacやindomethacinなどの非ステロイド抗炎症剤(NSAIDs)は家族性大腸腺腫症(FAP)の大腸ポリープを退縮させる効果を有する.しかし,その効果は完全とは言えず,大腸癌予防効果について十分な検討がなされていない.したがって,現時点でこれらのNSAIDsは結腸全摘や大腸全摘に替わるものではない.しかし,cyclooxygenase-2 selective inhibitorsを含むNSAIDsの中には,真に大腸癌予防に有効な薬剤が存在する可能性もあり,更なる検討を要する.また,NSAIDsによる大腸ポリープ縮小の機序はいまだ解明されておらず,その解明はFAPのみならず一般の大腸癌の予防法の研究にも役立つ可能性がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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