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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

文献概要

特集 消化管ポリポーシス2000 ノート

大腸ポリポーシスの拡大内視鏡検査―大腸腺腫症,aberrant crypt fociを含めて

著者: 工藤進英1 西岡千晴1 為我井芳郎1 山野泰穂1 今井靖1 木暮悦子1 松田知己1 成澤亜古1 富松英人1 森田圭紀1 中原貴子1 原栄志1 日下尚志1 作左部大1

所属機関: 1秋田赤十字病院胃腸センター

ページ範囲:P.393 - P.399

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要旨 大腸腺腫症(APC)で多発する腺腫のほとんどは隆起型,表面隆起・平坦型で主にⅢL型pit patternを呈する.このほかに一見正常粘膜と思われる所にもⅢL型pit patternの集合がしばしば認められる.これらは組織学的に軽度~中等度異型腺腫であり,早急な治療を必要としない.一方,APCで陥凹型由来の癌が発見されることはAPCにもde novo癌発生の可能性を示唆するものであり,Ⅱc病変の発見が重要である.aberrant crypt fociはpreneoplastic lesionとして注目されているが,これらの微小病変は一般的に無数に存在し,pit pattern分類ではⅡ型の過形成とⅢL型の腺腫の芽に相当し,臨床的に診断治療の必要はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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