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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

特集 消化管ポリポーシス2000

ノート

Zanca症候群の呼称の是非

著者: 石川勉1

所属機関: 1栃木県立がんセンター画像診断部

ページ範囲:P.400 - P.402

文献概要

要旨 大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)に遺伝性多発性軟骨性外骨腫(軟骨性外骨腫)を合併したものをZanca症候群と呼称することがある.しかし,症例数は極めて少ないことから,偶然大腸ポリポーシスに軟骨性外骨腫が合併した症例の可能性もあり,今後,多数例の臨床的検討や遺伝子学的検索により大腸腺腫症と多発性軟骨性外骨腫との間に関連性が証明されるまでは,Zanca症候群を大腸ポリポーシスの中の独立した疾患として使用しないほうがよい,と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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