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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

文献概要

特集 消化管ポリポーシス2000 主題症例

父と子に定型的Turcot症候群の発症がみられた1家系例

著者: 菊池陽介1 松井敏幸1 八尾建史1 津田純郎1 帆足俊男1 八尾恒良1 竹村聡2 岩下明徳2 田中彰3 古賀充4

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡大学筑紫病院病理 3福岡大学筑紫病院脳神経外科 4九州がんセンター放射線科

ページ範囲:P.421 - P.428

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要旨 父(31歳で死亡)と息子(25歳生存)に定型的Turcot症候群の発症がみられた1家系例を報告した.父子ともに,大腸ポリープは数が少なく,比較的大きなポリープで,若年での癌化もみられた.脳腫瘍はglioma系の腫瘍であった.文献例より定型的Turcot症候群35報告例を集計し,その大腸病変を検討した結果,Itohらの主張と同様に,家族性大腸腺腫症(FAP)と比較してポリープが大型で個数が少なく,若年時の癌化が特徴であった.しかし本例は優性遺伝と考えられるところが異なっていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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