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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

特集 消化管ポリポーシス2000

主題症例

母子3人にみられたPeutz-Jeghers症候群の1家系

著者: 新原亨1 西俣寛人1 西俣嘉人1 大井秀久1 仁王辰幸1 松田彰郎1 島岡俊治1 田代光太郎1 末永豊邦2 山田一隆2

所属機関: 1鹿児島共済会南風病院消化器内科 2鹿児島共済会南風病院消化器外科

ページ範囲:P.429 - P.436

文献概要

要旨 母子3人にみられたPeutz-Jeghers症候群の1家系を経験した.3例とも食道を除く全消化管にポリープを散在性に認めた.経過観察中,胃ポリープは形態変化を認めなかったが,十二指腸・小腸・大腸ポリープは増大傾向がみられたため,内視鏡的あるいは外科的切除を行った.増大傾向の強かった小腸と大腸ではdoubling timeを参考に厳重follow-upとし,切除の際は可能な限り小さな病変まで切除した.大腸だけでなく,十二指腸やTreitz靱帯近傍の空腸の病変に対しても内視鏡的切除を試み,また,手術の際は術中内視鏡の併用や腹腔鏡補助下の手術を行った.以上,Peutz-Jeghers症候群の母子例3例を,若干の文献的考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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