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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

特集 消化管ポリポーシス2000

主題症例

前胸部,背部に多発性の角化性丘疹を認めたCowden病の1例

著者: 上野直嗣1 多田修治1 須古博信1 神尾多喜浩2

所属機関: 1済生会熊本病院消化器病センター 2済生会熊本病院消化器病センター病理

ページ範囲:P.461 - P.467

文献概要

要旨 患者は48歳,男性.左側腹部痛,背部痛を主訴に当院を受診.上部消化管内視鏡検査にて食道と胃にポリポーシスを認め,精査目的にて入院となった.消化管の検査にて,食道にglycogenic acanthosis,胃には多発する過形成性ポリープ,S状結腸から下行結腸には腺腫と直腸には過形成性ポリープが多発していた.また,皮膚粘膜では歯肉に白色調の小隆起を,前胸部,背部に多発する角化性丘疹を認め,以上よりCowden病と診断した.食道,胃,大腸に多発するポリポーシスと,皮膚粘膜病変を認める典型的なCowden病と思われたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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