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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

文献概要

特集 消化管ポリポーシス2000 主題症例

NSAID服用にて著明なポリープの減少を認めたが大腸癌の併発を認めたCronkhite-Canada症候群の1例

著者: 鈴木康夫12 中尾圭太郎12 菱川悦男12 神津照雄1 齋藤康2

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院光学医療診療部 2千葉大学医学部附属病院光学医療診療部第2内科

ページ範囲:P.468 - P.472

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要旨 患者は52歳,男性.集検にて胃粘膜異常を指摘され,精査にて当科入院.胃,大腸にポリポーシス,そのほか脱毛,色素沈着,爪甲萎縮,家族歴よりCronkhite-Canada症候群(CCS)と診断.大腸のポリペクトミーにて,focal cancer in adenoma with hyperplasiaを認めた.退院後sulindacの内服開始.3か月後著明な大腸ポリープの減少を認めたが,約3.5年後に肝彎曲部近傍に進行大腸癌を認め,右半結腸部分切除術を施行,更に1年後,肝転移にて肝部分切除を施行された.その後もsulindacの内服を継続し外来通院1年後,胃ポリープの完全消失を認めた.CCSの治療,癌化および臨床経過を考えるうえで極めて興味ある症例と思われ報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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