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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

特集 消化管ポリポーシス2000

主題症例

multiple lymphomatous polyposis(MLP)を呈した3例

著者: 建石綾子1 矢作直久1 加藤真子1 松原康朗1 清水靖仁1 岡政志1 辻正弘1 城戸正開1 一瀬雅夫1 小俣政男1 竹内賢吾2 須永真司3

所属機関: 1東京大学医学部附属病院消化器内科 2東京大学医学部附属病院病理学教室 3東京大学医学部附属病院血液内科

ページ範囲:P.473 - P.478

文献概要

要旨 multiple lymphomatous polyposis(MLP)は,消化管原発で広範にリンパ組織の腫瘍性増殖がみられる疾患であるが,欧米ではそのほとんどがcentrocytic lymphomaであり,更にmantle cell lymphoma(MCL)と同義とする報告も多い.しかしそれ以外の報告も散見され,その組織型については定説がない.今回,multiple polyposisの内視鏡像を呈し,follicular lymphoma,small lymphocytic lymphoma,T-cell lymphomaと診断された3症例を報告する.これらの診断には肉眼的形態や通常の病理組織診断のみではなく,免疫染色や分子生物学的検索も必要であり,今後の症例の蓄積と病態の解明が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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