icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻3号

2000年02月発行

特集 消化管ポリポーシス2000

主題症例

全消化管,特に大腸に著明なMLP様の浸潤を認めたATLの1例

著者: 青崎真一郎1 有村文男1 濱田富志夫1 馬場泰忠1 畠中真吾2 西俣寛人3 中村敬夫4 伊藤哲彦4 大石一郎5 鳥丸博光5 石塚賢二5 美園俊明5 松尾眞一郎6 上村俊朗7

所属機関: 1済生会川内病院内科 2済生会川内病院病理診断科 3社団法人鹿児島共済会南風病院消化器科 4鹿児島予防医学研究所 5鹿児島大学医学部第2内科 6医療法人松尾医院 7医療法人恵愛会上村病院

ページ範囲:P.479 - P.483

文献概要

要旨 患者は66歳,女性.鹿児島県出身.主訴は下腹部痛,食欲不振,全身倦怠感,発熱.他病院にて大腸のポリープ状隆起および頸部リンパ節の組織検査の結果,ATLと診断され紹介入院となった.上部消化管および大腸内視鏡検査,経口小腸造影,注腸二重造影にて全消化管にMLP様のATLの浸潤が認められ,特に大腸に浸潤が著明であった.大腸では横行結腸から,特に上行結腸,盲腸にかけて隆起が高度に密集・融合し,粘膜ひだも著明に腫大し,びまん性の浸潤病変に進展していた.化学療法が施行され,上部消化管内視鏡検査では病変は消失し,症状も改善したが,その後化学療法に抵抗性となり死亡した.本症例およびMLP様の浸潤を示した他の自験例の画像所見について,その特徴を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら