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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻4号

2000年03月発行

今月の主題 食道癌の発育進展―初期病巣から粘膜下層癌へ

主題症例

0-IIa+IIc型から0-Ip+IIa+IIc型に発育した食道表在癌の1例

著者: 廣瀬太郎1 石山哲1 原義明1 加藤剛1 出江洋介1 葉梨智子1 吉田操1 加藤久人2 門馬久美子2 山田哲夫3 小池盛雄3 杉坂宏明4 成宮徳親4

所属機関: 1東京都立駒込病院外科 2東京都立駒込病院内科 3東京都立駒込病院病理科 4慈恵会医科大学付属第三病院第1内科

ページ範囲:P.583 - P.590

文献概要

要旨 患者は54歳,男性.健診目的にて行った上部消化管内視鏡検査にて病変を指摘された.初回内視鏡検査では切歯列から30~40cmの全周にわたる0-IIc型病変と,その中に顆粒状隆起を認め,35cmの後壁には0-IIa型病変を認めた.初回内視鏡検査から約68日目に再度内視鏡検査を施行したところ0-IIa型と考えられていた病変が径2cm大の0-Ip型に発育していた.深達度は内視鏡検査でsm2,食道造影検査でm3~sm1と診断し,食道切除術を施行した.病理組織診断の結果は70×62mm大の0-Ip+IIa+IIc型食道癌,深達度m3,低分化型扁平上皮癌,ly0,v1,n0,0-IIc病変の中の隆起成分が上方発育した形の発育進展形式であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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