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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻5号

2000年04月発行

今月の主題 Helicobacter pylori除菌後の消化性潰瘍の経過―3年以上の症例を中心に

主題

Helicobacter pylori除菌後の胃潰瘍再発

著者: 福田能啓1 山本一成1 田村和民1 山本憲康1 奥井雅憲1 新谷繁之1 坂上隆1 里見匡迪1 下山孝1

所属機関: 1兵庫医科大学第4内科

ページ範囲:P.620 - P.622

文献概要

要旨 胃潰瘍症例においてH. pyloriの除菌が再発防止に有用であるかどうかを282例を用いて5年間追跡し検討した.221例は除菌を目的に治療を受けており,61例は通常の内科的治療を受けた.除菌に成功.した53例で再発をみたのはわずか3例のみであった.除菌に不成功であった168例中154例で再発をみとめ,H. pyloriを行わなかった61例の再発56例と同様の再発の頻度であった,以上より,胃潰瘍症例においてH. pylori除菌は再発防止に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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