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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻5号

2000年04月発行

今月の主題 Helicobacter pylori除菌後の消化性潰瘍の経過―3年以上の症例を中心に

座談会

Helicobacter pylori除菌後の消化性潰瘍の経過

著者: 藤岡利生1 高橋信一2 佐藤貴一3 星原芳雄4 榊信廣5 大原秀一6 伊藤誠7 渡辺英伸8

所属機関: 1大分医科大学第2内科 2杏林大学医学部第3内科 3自治医科大学消化器内科 4虎の門病院消化器科 5東京都立駒込病院内視鏡科 6東北大学医学部第3内科 7名古屋市立大学医学部第1内科 8新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.661 - P.676

文献概要

 伊藤(司会) みなさん,今日はこの座談会にお集まりいただきありがとうございました.私と渡辺教授で司会をさせていただきますので,よろしくお願いいたします.本号ではHelicobacter pylori(H. pylori)除菌後の消化性潰瘍の経過を特集しました,ご承知のように,1997年の「Gastroenterology」誌に載ったヨーロッパの報告では1),141例の十二指腸潰瘍と45例の胃潰瘍をH. pylori除菌後約10年(平均2年半)追跡した結果,いずれも再発をみなかったと言っています.わが国のH. pyloriへの取り組みは欧米に比べて10年ほど遅れておりますので,このような長期の経過観察例は少なく,本号では3年以上として執筆をお願いしました.新しい知見を期待していますが,紙幅には限りがありますので,主題で書き切れなかった部分を補うというのがこの座談会の趣旨です.ですから,主題の順番に沿って進めていきたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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