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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻5号

2000年04月発行

早期胃癌研究会症例

術前診断が困難であった超高分化型早期胃癌の1例

著者: 足立経一1 勝部知子1 石原俊治1 末次浩1 鍛治武和1 数森秀章1 河村朗1 佐藤宏1 天野和寿1 渡辺誠1 木下芳一1 丸山理留敬2

所属機関: 1島根医科大学第2内科 2島根医科大学病院病理部

ページ範囲:P.677 - P.682

文献概要

要旨 患者は54歳,女性.胃腫瘤の精査目的で当科受診.胃X線検査,内視鏡検査では胃角部大彎に,頂上部に潰瘍を伴った,なだらかな立ち上がりを示す,正常粘膜に覆われた粘膜下腫瘍様の腫瘤を認めた.腫瘤からの生検病理組織像では癌と診断できなかったが,臨床的に癌の粘膜下発育を疑い胃亜全摘を施行した.切除標本の病理組織学的検討では,隆起は超高分化型腺癌の粘膜下層への浸潤とその周囲の線維化により形成されていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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