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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻5号

2000年04月発行

文献概要

早期胃癌研究会症例

内視鏡的に切除しえた十二指腸第3部の陥凹型早期十二指腸癌の1例

著者: 東納重隆1 勝然秀一1 酒井優2

所属機関: 1自衛隊舞鶴病院内科 2自衛隊中央病院研究検査部病理課

ページ範囲:P.700 - P.704

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要旨 患者は50歳,男性.胃潰瘍の経過観察日的で上部消化管内視鏡検査を受け,十二指腸第3部に径5mm弱の発赤調の陥凹性病変が発見された.組織生検にて高分化腺癌が強く疑われ,内視鏡的切除が実施された.病理学的には粘膜内に限局した径4mmの高分化腺癌0'-IIcと診断された.十二指腸第3部という十二指腸の深部で陥凹型の早期癌が発見されることは非常にまれで,内視鏡的に合併症なく切除された例としては4例目であり,貴重な症例と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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