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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻5号

2000年04月発行

文献概要

症例

異所性胃粘膜から発生した一部に癌巣を伴った十二指腸腺腫の1例

著者: 原忠之1 原田幸枝1 多賀康博1 山口義生1 渡辺悟志1 浅野純生1 門田尚2 佐藤明3

所属機関: 1水島協同病院内科 2水島協同病院病理科 3高松平和病院病理科

ページ範囲:P.719 - P.723

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要旨 患者は67歳,男性.狭心症にて通院中,検診目的で上部消化管内視鏡検査を施行した.十二指腸球部前壁に亜有茎性隆起性病変を認め,生検で腺腫と診断され内視鏡的粘膜切除術を行った.病理組織学的には,腫瘍組織は表層にGOCTS染色陽性の腺窩上皮と深層にPCS染色陽性のIII型粘液腺を認め,胃の腺窩上皮と幽門腺への分化形質を有し,一部に癌巣を伴った腺腫と診断された.腫瘍辺縁部には異型性の乏しい腺窩上皮と主細胞・副細胞から成る胃底腺を認めた.腫瘍は十二指腸の異所性胃粘膜から発生したものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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