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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻5号

2000年04月発行

文献概要

症例

小腸内視鏡にて確認しえた空腸lipomatosisの1例

著者: 久部高司1 櫻井俊弘1 松井敏幸1 八尾恒良1 尾石樹泰2 岩下明徳2 野元英樹3

所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器科 2福岡大学筑紫病院病理 3野元外科胃腸科医院

ページ範囲:P.725 - P.730

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要旨 患者は65歳の男性.1996年6月ころより時に腹痛があったが放置していた.1997年9月に腹痛とともに嘔吐が出現し,野元外科胃腸科医院を受診し腸閉塞と診断された.小腸X線検査で多発する隆起性病変を指摘され,同年9月12日当科紹介入院となった.当科の小腸X線検査では空腸40cmにわたり,数十個の大小不同な類円形の隆起性病変を認めた.内視鏡検査では,黄色調の粘膜下腫瘍が多発しており生検結果は脂肪腫であった.以上より空腸lipomatosisと診断した.小腸部分切除術を施行し,腸間膜付着対側を中心に約130個の脂肪腫を認めた.本症例の診断には小腸内視鏡検査が有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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