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文献詳細

雑誌文献

胃と腸35巻6号

2000年05月発行

今月の症例

有茎性十二指腸脂肪腫の1例

著者: 藤澤貴史1 前田光雄1 阪本哲一1 前田哲男1 坂口一彦1 大西裕1 大須賀達也1 豊田昌徳1

所属機関: 1石川島播磨重工業健康保険組合播磨病院内科

ページ範囲:P.738 - P.740

文献概要

 〔患者〕77歳,男性.ふらつき,耳鳴りなどにて当院耳鼻科で加療中,食思不振のため,1997年9月当科紹介となった.腹痛・便通異常を認めず,現症および入院時検査成績でも特に異常を認めなかった.

 〔十二指腸内視鏡所見〕十二指腸に,下十二指腸角に起始部を有し水平脚に向かって長い茎を有する有茎性粘膜下腫瘍を認めた(Fig.1a~d).起始部にははちまき状のbridging foldを認め,色調はほぼ正色調で一部やや黄白調を呈し,表面は正常粘膜で潰瘍や出血・びらんは認めなかった.可動性に富み,生検鉗子で押すと弾性軟でcushion sign陽性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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